1
夏の拍子が 心おどらす
町はにわかに うかれ出して
見上げてみれば ひとすじの雲
空をつんざき 伸びてゆく
涙でかすんで煙った山脈
君に出会ったあの日 暑く燃えた瞳
★遠くかなたに 消えた約束
固くつないだ手に 残った やさしさ
思いは今も この胸の中
ざわめきの記憶を 抱いて歩くよ
2
夏のしらべが 身体をつつむ
風がゆっくり 通りすぎて
見上げてみれば 満天の星
闇に競って 光り出す
ズボンの ポケット 小さな 紙切れ
君が置き去りにした 「またね」という言葉
(★くりかえし)
なつかしい匂いを 抱いて生きるよ
(★くりかえし)
なつかしい匂いを 抱いて生きるよ