1
両手でひろい集めた わずかな陽の光
きらめきの中 やさしさが溶ける
雨上がりの街なみに 虹の橋がかかる
数えきれない 色を重ねて
なんとなくふれた手のひら 君を見ないで握りしめた
★だれもが胸の奥に 持っているもの
自由に折り合わせたら 「ねがいごと」添えて
僕らをつつむこの風に あずけてとばそう
2
両手ですくい見つめた 流れる川の水
ゆらめきの中 君の名が溶ける
涼しさを求めて舞う 夏鳥たちの群れ
数えきれない 海をわたって
見上げれば星がきれいで 一夜かぎりの呼び名付けた
◆だれもが胸の奥に 持っているもの
そのままかざりもせずに 「ありがとう」添えて
僕らをつつむこの空に あずけてうたおう
季節は過ぎてゆく 心を締め付ける
ほんとはあと少し あと少しこの時間を……
(★◆くりかえし)